スウェーデンのチャルマース大学化学工学部教授のKasper Moth-Poulsen氏とその研究チームは、2017年に太陽エネルギーを最大18年間取り込んで液体の形で貯蔵し、必要な時に触媒を用いて、熱として放出することを可能にする分子材料を開発した。今回、『Cell Reports Physical Science』に掲載された新しい研究では、その分子を超薄型チップに保存し、中国の上海交通大学に送ったところ、その研究室が開発した発電機で電気に変換された。この研究成果は、今後の太陽光発電を用いた自己充電型電子機器への道を開いたといえる。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S266638642200056X?via%3Dihub#!

https://www.euronews.com/green/2022/04/12/solar-energy-can-now-be-stored-for-up-to-18-years-say-scientists

イギリスの王立造幣局 (Royal Mint: ロイヤル・ミント) は今年の夏頃を目処に、NFT (非代替性トークン) を制作してデジタルの暗号資産分野に参入する。NFTは、ブロックチェーン技術を使用して色々な物の所有者を電子証明する技術で、既にデジタルデータやアート作品の所有権証明として世界的に活用され始めている。ブロックチェーン技術は、ビットコインなどの暗号通貨を実現したデータシステムで、デジタル暗号技術を使った取引履歴管理によって、非常に高いデータ改竄耐性を実現している。イギリスの財務省は、ブロックチェーン技術を活用したデジタルの暗号資産分野で世界の中心的な役割をイギリスが担って行くと発表しており、今回のロイヤル・ミントのプロジェクトは、その一環としての新しい取り組みとなる。

https://www.gov.uk/government/news/government-sets-out-plan-to-make-uk-a-global-cryptoasset-technology-hub