https://dolanzarote.com/en/vino/lanzarote/
スペインのカナリア諸島を構成する一つの島であるランサローテ島に火山灰の土地で育つブドウがあり、ワインが名産となっている。ランサローテ島では、1730年から1736年に大規模な噴火が起こり、大地は火山灰に覆われ、気候は乾燥していることで知られており、農作物の栽培には適していなかった。その中で、ブドウ種マルヴァジアが育つことが発見され、溶岩の大地でワインの製造が始まった。現在では、火山灰の土地に直径3m、深さ2-2.5mの穴を掘り、ぶどうの樹が植えられ、ぶどうの栽培が行われている。穴の深さはちょうど良い風除けになっており、ぶどうの生育を助けている。ただ、ワイン作りの工程がほぼ手作業で行われるため、希少なワインとなっている。 https://dolanzarote.com/en/vino/lanzarote/ イタリアにあるポンペイの遺跡内のダイニングルームで、ギリシャ神話のトロイア戦争をモチーフにした新たなフレスコ画が見つかった。今回発見されたフレスコ画は、オイルランプからの煙が目立たないように黒く塗られた壁に描かれていた。ダイニングルームは幅6メートル、奥行き15メートル。壁画には、ギリシャ神話に登場するトロイア王女カッサンドラがアポロンに求愛される場面や、トロイア王子パリスがヘレネに出会う場面などが描かれている。これらの壁画はほぼ完璧な状態で保存されていた。また、このダイニングルームの近くにあった階段の下に大量の資材が見つかったことから、建設途中だったと考えられている。
https://pompeiisites.org/en/comunicati/pompeii-a-dining-room-decorated-with-characters-and-subjects-inspired-by-the-trojan-war-has-emerged-from-the-new-excavations/ オランダに拠点を置くPAL-V社が開発中の陸空両用の空飛ぶ車Libertyをアラブ首長国連邦のドバイのAviterra社が100台以上注文し、購入する契約を結んだ。Aviterra社は、ドバイでドバイ道路交通局(RTA)と空飛ぶ車の運行許可を得る契約を今年2月に締結しており、2025年には空飛ぶタクシーの実用化を目指している。ドバイを訪れる観光客や在住者が主要な観光地を素早く移動できることを目的としている。オランダのPAL-V社が開発する空飛ぶ車は、ジャイロプレーンと自動車を組み合わせた世界初の本物の空飛ぶ車として知られており、飛行距離500km、最高時速180kmが出せる仕様となっている。 https://www.pal-v.com/en/press/dubai-based-company-takes-flight-with-landmark-order-for-over-100-flying-cars 世界遺産にも登録されている後期旧石器時代から中石器時代(紀元前22000年~前8000年頃)に刻まれた数多くの線刻・石彫が残されていて世界遺産にも登録されているポルトガル北東部コア川流域のコア渓谷にて、ヨーロッパ全体で推進されている再野生化計画が実行されている。元の自然の形に戻そうとするこのプロジェクトは、野生動物の減少や荒廃した場所を放置しておくことにより自然発生している昨今の山火事を抑止することも目指している。活動の一部として、ヨーロッパに元いたオーロックスという牛の群れを放ったり、狼、鹿、馬が住めるようにし、様々な種類の野鳥や野生生物が戻ってきて、生息を始めている。
https://rewildingeurope.com/landscapes/greater-coa-valley/ イタリア・ミラノの中心部に位置する大聖堂広場(Piazza del Duomo)にある13世紀ネオクラッシック様式の建築物でミラノを統治した歴代の貴族などが居住したパラッツォ・レアーレ(Palazzo Reale)内にて、印象派誕生から150周年を記念した企画展が開催されている。本企画展は、フランスのオルセー美術館と共同で企画されており、印象派の巨匠とされるセザンヌとルノワールの二人の画家に焦点を当て、作品を比較しながら、印象派の誕生と印象派がその後の時代に与えた影響を考察している。企画展示は、3月19日から6月30日まで。
https://www.palazzorealemilano.it/en/mostre/capolavori-dal-musee-de-lorangerie-e-dal-musee-dorsay 2011年から開催されているコンテスト「The European Tree of the Year」(樹木賞)の一般からの投票受付が2月22日から始まった。本コンテストはチェコで開催されていた類似のコンテストから発展して開催されており、本年度は、チェコの政府がメインのスポンサーとなって開催している。2月14日時点の速報値では、ポーランドのHeart of the Gardenが一位をリードしており、次に1000年以上の樹齢を誇るイタリアにあるオーリーブの樹が後を追っている。授賞式は、ブリュッセルにあるEU議会のPAUL HENRI SPAAK ビルで3月20日に開催が予定されている。
www.treeoftheyear.org/ スイスアルプスにあるMulegns村に3Dプリンターを利用した30メートルの高さのホワイトタワー『Tor Alva』の建築が2月1日から開始された。本タワーは、3D プリンターで製作される世界で最も高い建造物になる予定で、文化財団 Nova Fundaziun Origen、チューリッヒ工科大学、および地元、国内、国際的なパートナーとの緊密な協力のもと建設される。本タワーは、文化活動のための建物として利用し、過疎化した地域の活性化につながることが期待されている。本タワーの建築では、ロボットがコンクリートを必要な場所にのみ押し出すことで、材料の消費量の大幅削減、また、型枠が不要になるため、従来と比較し設計デザインの幅が広がるとされている。塔のプリンティングには900時間が想定されている。ただ、耐用年数は5年間程度を想定しており、解体と再利用をを念頭に置いて環境にも配慮して建築される。 https://www.tor-alva.ch/en/ パリオリンピック・パラリンピックの大会組織委員会は、パリオリンピックで使われるメダルのデザインを発表した。メダルは、LVMHグループのショーメが制作した。金、銀、銅のメダルのそれぞれにエッフェル塔の鉄製の柱から切り取られた金属が含まれる。エッフェル塔の一部は、エッフェル塔の改修工事の際に出たもの。各メダルの裏側には、オリンピック用には、エッフェル塔と勝利の女神ニケのデザイン、パラリンピック用にはエッフェル塔をしたから見上げたデザインが採用された。ショーメの宝石加工技術を利用し、エッフェル塔の鉄の部分は六角形の盾の形となっている。 www.paris2024.org/en/the-games-medals/
イギリスの舞台監督Katie Mitchell氏の演出による 『A PLAY FOR THE LIVING IN A TIME OF EXTINCTION』がリトアニアのNational Theatreで上演された。本作は、EUからの補助金を得たサステナブルな演劇プロジェクト「STAGES」の一環で、演者がワールドツアーをするのではなく、同じ作品をそれぞれの地域の役者が演じることで、ツアーを敢行することによる環境への負荷を減らす。また、ステージングにも工夫をし、電力の消費を抑える。本作品では、エクササイズバイクで発電した電力を利用した。次は、フランスのパリで上演される。
https://sustainablestages.eu/ バチカン市国は、同国内の聖ピエトロ大聖堂内のベルニーニが製作した大天蓋バルダッキーノの改修工事を開始することを発表した。今回、改修予定の大天蓋は、1624年から約10年を費やして、バロック時代を代表する建築家・彫刻家のベルニーニが製作した。天蓋は、29メートルの高さを誇り、ブロンズ製の4本の柱が支える。それぞれの柱には、月桂樹の葉とオリーブの枝、裸の子供や、設計を命じた教皇の家紋である蜂が彫刻されている。本天蓋は、ブロンズ、金、大理石、鉄、木材など様々な材料から作られており、それぞれの材料と状態を綿密に記録することから始め、改修工事が行われる。2025年の聖年のお祝いに合わせた改修の完成を目指す。
https://www.basilicasanpietro.va/en/the-restoration-of-the-baldachin-of-st-peter-s.html |
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