バゲッド (フランスパン) のフランスでの歴史は17世紀頃に始まって20世紀になると消費が拡大した。バゲッドは、小麦粉、水、塩、イースト菌 (パン酵母) または天然酵母というシンプルな材料から作られるが、発酵時間や形作りなどの工程や仕上がりは各パンの職人によって異なる。一方で、1970年には55000件あったパン屋が2000年代には35000件に減少しており、フランス政府はバゲッドの伝統を守っていく必要性の認識から、フランスの文化省が、ユネスコの無形文化遺産に「バゲッドの作り方と文化」に申請することを決定した。結果は2022年の秋にユネスコから発表される。

http://traduction.culture.gouv.fr/url/Result.aspx?to=en&url=https://www.culture.gouv.fr/Presse/Communiques-de-presse/Roselyne-Bachelot-Narquin-choisit-de-presenter-la-candidature-des-savoir-faire-et-de-la-culture-de-la-baguette-de-pain-a-l-inscription-sur-la-li

キリスト教 (カトリック教会) の祭礼日である3月17日の聖パトリックデーは、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日で、アイルランドでは毎年その功績を称えて伝統文化を祝うイベントが数多く開催される。イギリスからの独立以降イベントが大規模化しているが、今年はCOVID-19の影響でオンライン開催となった。首都のダブリン市は、『Awaken Ireland』と題したテーマに合わせてアイルランドの伝統、アート、ダンスなどを披露するバーチャルパレードを実施した。

https://www.stpatricksfestival.ie/events/awaken-ireland

1901年にギリシャのアンティキティラ島で紀元前1世紀前後に使われていたとされる歯車式機械が発掘された。研究者の間では、太陽や月の天体運行を計算するための機械で、日食や月食を予測できる考えられてきた。そして、どのような構造になっているのかは未解明で多くの議論が交わされてきた。2005年に機械の前面のX線解析が行われ、30の歯車と82の破片が残っていて、木星の周期462年、土星の周期442年の記載があることが分かった。今回、イギリスのユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のアンティキティラ研究チームが、これらの記載がどのように算出されていたかを残存していた部品から計算して、どのようなメカニズムで動いていたのかを明らかにした。今後は、紀元前の技術で、この精巧な機械をどのように作ったのかを解明することが課題としている。
https://www.ucl.ac.uk/news/2021/mar/experts-recreate-mechanical-cosmos-worlds-first-computer

European car of the year 2021にトヨタのYarisが選ばれ、『ジュネーブ国際モーターショー』が例年開催されているコンベンションセンター『Palexpo』にて授賞式が行われた。European car of the year は、イタリア、イギリス、スペイン、オランダ、フランス、ドイツ、スウェーデンの7カ国の自動車雑誌による主催で、ヨーロッパ22カ国59名の審査員からの投票により選ばれる。今年は、Fiat New 500、Cupra Formentor、The Volkswagen ID 3などのライバル車を抑えての受賞となった。YarisがEuropean car of the yearを受賞するのは2000年に続いて2度目で、Yarisがヨーロッパ向けに開発された小型車であることや、燃費の向上、小型車ながらも車内を広く感じさせる仕組みなどが評価された。

https://www.caroftheyear.org/index.php
https://www.caroftheyear.org/noticias/48.php