http://dikda.eu/
現在、スロベニアの国立図書館では、古い書物を電子化することで湿気などによって書籍が破損して過去の知識が失われることを防ぐ、プロジェクト『Dikda』が行われている。EU全体の統合をさらに進める方針の下、プロジェクトはEUからの財政支援も受けている。電子化の際には、専門家が書籍を綺麗にした上で各ページに付着しているバクテリアをチェックし、紙の書籍の腐食を防ぐための対処を施している。既に5600万ページもの膨大な書籍が電子化されている。
http://dikda.eu/ イタリアのトランペット奏者Francesco Cilione氏は、蜂の巣箱にマイクをあてて、蜂の羽音と共演するジャズの演奏方法を生み出したことで注目されている。コンサートでは、3万匹もの蜂の羽音とともにトランペットのジャズの音色が響き渡る。今年1月には、巣箱の中の音を消して箱の両サイドからマイクでクリアに羽音を拾える方法で特許も取得している。Francesco Cilione氏は児童向けにコンサートを開催することを目指しており、生態系への関心を高めたいそうだ。 オランダにあるBlock社は、19世紀に英国物理学者マイケル・ファラデーによって発見された、電気伝導体に含まれた内部には外部の電場が遮られるという性質を応用して、スマートフォン向けのファラーデーケージ (電気伝導体製のケース) を開発した。Block社が開発したファラデーケージにスマートフォンを入れると、外部からの電波や無線LANのシグナルが完全に遮断される。スマートフォンに気を取られ、目の前にいる人との対話が疎かになりがちな昨今、強制的にスマートフォンを一時的に隔離して、今を生きる時間を提供することをBlock社は目指しているという。
https://www.meetblock.com イタリアのFerrara大学を中心に、ヨーロッパ各地の遺跡や遺構を3Dモデルで再現、保存していくプロジェクトが進められている。プロジェクトの目的は、Inceptionと呼ばれる3Dモデル技術を開発し、電子的に遺跡や遺構を再構築し、永久的に保存することで、ヨーロッパ全土の文化保存に貢献することである。ルネッサンス初期の建築家で、サンタ・マリーア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラ建設で有名なフィリッポ・ブルネレスキが建築した捨子保育院(孤児収容施設)の遺跡の3Dモデルを構築した際には、観光客への建築構造の展示や遺跡の修復などにも応用された。現在、プロジェクトはオランダ、クロアチア、スペインの遺跡にも取り組みを広げている。 プロジェクトページ https://www.inception-project.eu/en |
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