サー・サイモン・ラトル氏が指揮するロンドン交響楽団は、ロンドンのオールド・ストリート(Old Street)沿いにある聖ルーク教会を改築した「LSO St Luke’s」を会場に5歳以下向けの１期10週に及ぶ幼児音楽教室「Shake, Rattle & Roll」を開催してきている。今年の夏のコースは、COVID-19の感染拡大により、オンラインで実施された。

秋からの新学期も毎週金曜日の午前中にオンラインで実施される予定で、9月4日申し込み締め切りで、現在受講者を募集中だ。2−4歳児向けの「Toddlers to Tinkers」クラス、2歳児以下の「Crawlers to Climbers」クラスに分かれており、各クラスの定員は16人。幼児期から音楽に親しみ楽しむことを目的としており、音楽や歌に合わせて体を動かしたり、楽器の演奏を聴いたりすることができる本プログラムになっている。

また、ロンドン交響楽団は、上記講座の他にゲーム性を取り入れた子供向けオンライン演奏動画をYouTubeで公開している。

https://lso.co.uk/lso-discovery/discovery-families/early-years-workshops.html
https://lso.shorthandstories.com/digital-music-sessions-for-toddlers/index.html

8月19日に、イギリス南西部の都市ブリストルにあるブリストル動物園 (Bristol Zoo) で、絶滅危惧種に認定されているニシローランドゴリラのKala (9歳) が無事に赤ちゃんを出産した。動物園の職員によると、母子ともに状態は安定しているという。尚、ブリストル動物園を運営しているブリストル動物学会は、赤道ギニアなどに代表される中央アフリカ諸国で種の保存活動を積極的に行なっている。

https://bristolzoo.org.uk/latest-zoo-news/baby-gorilla-born-at-bristol-zoo-gardens
https://bristolzoo.org.uk/save-wildlife/conservation-and-research/western-lowland-gorilla-project

アイスランド南部のヘイマエイ島にあるKlettsvik湾には、世界初のシロイルカ専門の海洋保護水域とケア施設がある。中国の上海の水族館からLittle WhiteとLittle Greyという名前の2頭のシロイルカが空輸でKlettsvik湾のケア施設に移送され、8月9日に無事に保護水域に放流された。海洋保護水域は、共にイギリスに本部を置くクジラ・イルカ保護協会とシー・ライフ・トラストが共同で運営しており、今回の移送プロジェクトが成功したことを受け、今後、世界中の水族館等にて飼育下にある多くのシロイルカを自然復帰させる活動を行っていく予定だ。

https://belugasanctuary.sealifetrust.org/en/about-the-sanctuary/news/little-white-and-little-grey-are-in-their-new-sanctuary-home/

7月28日に、フランス南部にあるサンポールレデュランスで、国際熱核融合実験炉 (ITER) の組み立て作業が開始された。ITER計画は、米国、ロシア、中国、インド、日本、韓国、そして28の欧州連合加盟国 (2020にEUを離脱した英国を含む) の34か国が2006年に共同で立ち上げた、核融合エネルギー実験施設の建設・運営プロジェクトであり、地球に太陽エネルギーを再現することを目的としている。施設の中心となるのは、原子炉 (核分裂連鎖反応を制御・維持できる装置) の一種であるTokamak型の核融合炉で、その建設には、強力な超電導磁石を含む約100万個の構成部品が必要で、世界最大のパズルとも言われている。

https://www.iter.org/construction/assembly
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/iter/019.htm
https://www.iter.org/construction/assembly