2018年10月、ヨーロッパで先進的な取り組みをし、その地域の発展に貢献している公共事業を奨励するRegioStars Awardsの受賞者が発表された。その一つに、コットンの廃棄物から新しい布地を作るプロジェクトが選ばれた。フィンランドのVTTとAalto大学による共同プロジェクトで、集められた古着を特別な溶液で溶解し、新しいテキスタイルが生み出される。この取り組みでは、二酸化炭素の産出を抑えた循環経済の発展に貢献するという点が認めれた。
2018年11月11日、 ベルサイユ宮殿内のRoyal Operaで、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による第一次世界大戦休戦記念日(アルミスティス)の100周年を記念したコンサートが開催された。指揮は、プログラムの構成も担当したフランツ・ウェルザー=メストで、ピアノソロリストには、Y.ワンを迎え、平和への願いを込めた演奏が披露された。
モーツァルト「魔笛」序曲 ホルスト/「惑星」から火星 ドビュッシー/「夜想曲」からセイレーン ワーグナー/「神々の黄昏」葬送行進曲 ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲 ヴォーン・ウィリアムズ/2人の退役軍人のための哀歌 ベートーヴェン/ミサ・ソレムニスからアニュス・デイ アイヴス/「答えのない質問」 https://www.wienerphilharmoniker.at/concerts/concert-detail/event-id=9892 なお、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、現在、11月15日から24日まで、日本でのコンサートツアーを開催中である。 人工知能(AI)が、オランダが産んだ世界的に有名な画家レンブラントの名画の再現に挑む、AIによるレンブラントの「新作」制作するプロジェクト「Next Rembrandt」が、オランダを代表する銀行INGが出資、Microsoft社の協力のもと進められた。AIにレンブラントの描いた作品の筆使いや色使いなど大量なデータを分析させ、レンブラントの絵画の特徴をアルゴリズムで再現した 。実際、絵画は平面ではなく、色が加えられていく過程で、立体構造を獲得していく。本プロジェクトでは、レンブラントの色使いの高低をマップ化し、レンブラントの描く筆使いまでも忠実に再現し、作品は完成した。 「Next Rembrandt」プロジェクト https://www.nextrembrandt.com 腕時計のコンテストで世界的に有名な第18回The Grand Prix d'Horlogerie de Genèveがスイスのジュネーブで今年も開催されている。12部門72作品がノミネートされ、11月9日にスイスのジュネーブで受賞者の発表が予定されている。今年は、Audacity prizeとChallenge Watch Prizeの2部門が新設された。
Audacity prizeは創造性の自由さを、Challenge Watch Prizeは1,000ユーロ前後の値段で販売される時計の質の高さを競う。 11月14日まで、ノミネート作品を含め、ジュネーブ美術・歴史博物館で観ることができる。 ノミネート作品一覧 http://www.gphg.org/horlogerie/en/gphg-2018/pre-selected-watches The Grand Prix d'Horlogerie de Genève http://www.gphg.org/horlogerie/en |
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